篠原健太/集英社・彼方のアストラ製作委員会

タカツテムの記録

鳥が紛れ込んでいたのは偶然?それとも故意?あの状況だと起こる事態の何もかもが怪しく見えてしまうね 「一つ一つ解決していけば全て解決する」とカナタは心得を披露した。逆に言えば一気に全てを解決しようなんて無理な話である カナタは誰が犯人か仲間を観察して探し当てようとするが、何も推理を積み上げていない状況では判る筈がない。皆が怪しく見えて、でも怪しくない気がするなんて中途半端な結論になってしまう その状況を変えたのはアリエスが転校してきたという一つの話だね。そこからキトリーがフニシアが来たのも同時期と話を重ね、フニシアが養護施設の話を重ねたことでカナタの中に推理が組み上がっていく。 そこからそれぞれが推論や事情を話すことで更に事態が見えてくる。自分たちが意図的に集められ遭難させられたのではないかと。 ただ、全てのパーツが揃っているわけではないから誰も証明はできない。一つ一つを組み上げても限界は有るから恐怖ばかりが増す。そういった意味では積み上げられた恐怖をリセットするかのようなアリエスの腹の虫はファインプレーだね その後に起きた管の破裂に始まる数多の事態への対処でも同じ様に一つ一つを積み上げて解決しようとする 重力制御室の確認、穴の修繕、地面激突までの時間暗算。そこから予備の発電機を幾つものケーブルドラムを使って皆で繋ぐ展開は良いね。第一話の繋がりを皆で作り事態解決を図る展開を思い起こさせる その中で積み上げに混じれないのがユンファ。彼女は上手くバックを掴めないし、皆が動く中でユンファだけが最初の一歩に失敗する。一つ一つを積み上げられない。涙が溢れる→流れるという単純な工程の積み重ねも彼女には許されない。皆と一緒に行動することも出来ず、歓喜の輪にも加われない 彼女の静かな悲哀が伝わってくるね

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